、、の続き

からっぽのコップを置くと、
底に少しだけ残ってたワインをゴクリと呑み終えた彼女の目は、
一段とトロット見えた. 
フッーツと大きく息をはいて、目を丸くして見せた.
”、、JUST LIKE A LITTLE GIRL、、”
軽く歌うと、、にっこり笑って、ステージで見せた仕草をした。
右手をスカートの裾にあて、ちょっと揚げてみせる仕草だ.
僕は、慌てて、目をおおうまねをして、、指を大きく開けた。
”フフフ、フフッツ”彼女は吹き出してしまった.
僕も可笑しくなって笑いだし、小さな部屋は二人の笑い声で包まれた.
そして彼女は思い出したように、
“メイクを落さなきゃ、、、“ と席を立った. 
そして机の上のお皿を少し抱えて
部屋の済みにある小さな形ばかりの流しに運んだ.
僕も残ったお皿を運んだ. 
“ご馳走様、、“と背中ごしに声をかけた。
”美味しかった?”振り向きながら少し甘えた声で尋ねられた.
“うん、美味しかった.“ 
“貴方ギターを持ってた??“ “うん、どうして?“
“昨日一寸聞こえてたのよ、、“ “うるさかった?“
”いいえ、今夜も弾いてよ、、“ “いやだよ、恥ずかしい、“
“、、、私の為に、、“  “じゃ、持って来る、、、“
部屋を出て隣りの僕の部屋に帰り、
ベッドに投げ出したままのギターを持って彼女の部屋に帰った.
彼女は、そのギターを見ると、
“変わったギターねえ、、 だけど小さくって可愛いわ、、“
“うん、ちょっと変わったギターなんだ. この前ナッシュビルで見つけたんだ.“
ナッシュビルって、テネシー州の??“ “うん、そうだよ、”
“私も仕事で行った事ある、、 
街中がカントリーミュージックって感じのとこでしょう。“ 
椅子に腰掛けかたち道理のチューニングをして、
いつも弾く指ならしのブルースを弾くと、ソファーに体を投げ出して、
両腕をアゴの下に置いて僕のギターを訊いている。
”なんて言う曲??“  “別に名前はないんだ.  君のブルースだ、、“
“じゃ、ブルース、フォア ルーシー、“  
途中ギターに会わせたハミングをした。 
”おお、いいねえ、歌えるじゃない、、ストリートにでようか??“