ロスのモーテルの一室

可笑しくなった自分を僕は笑った、、、
そして買ってきた食料の入った袋を開け、
男ならではの夕食だ. 
ハンバーガ―にミルクに、、、 と小さい机に並べようとした時、
“RIーN、RIーN“ と電話のベルが鳴った. 
”HELLO”と電話に出ると、隣りの部屋の女性からだ。 
“先ほどのお礼、、じゃないけど、私の部屋で一緒に食事しない??“
“僕も今から食べようとしてた所だけど、行くよ、“と逸る心をおさえながら、
ユックリと受話器を置いた.
“ワーーオ!!!”大きな声を上げてしまった.
まるで、オスカー受賞を伝えられた男優のように、、飛び上がった.
そして心を落ち付けて、広げかけたハンバーガーを包み治し、
ミルクを持って、、、隣りの部屋のドアを叩いた. 
“COME IN“ と明るい声が帰って来た.
”Hi, LONG TIME NO SEE“ と、
照れ隠しに生一杯のジョークを言って、部屋に入った.
そして彼女が急拵えの夕食が並べられた小さい机に、
持って来たハンバーガーを置き、ミルクを置いた.
“これが貴方の夕食??“ “ああ、”恥ずかしげに答えた. 
“私も急に二人分にしたから、ちょっと少ないけど、“と
ステージ上の可愛らしいが近寄りがたい笑顔と違った笑顔が微笑んでいた。