ロスの夜

廻りからの冷やかしの笑いが収まるのを待って、
背を少しおこして.周りに目を配った. 
先ほどのダンサーは袖に引き、
次のダンサーを待ち受けている視線を避けながら、出口へと歩いた.
音楽がスピーカーから流れ出し、観客の目は又ステージを見据えている.
スポットの筋を引いた明かりと、
時折焚かれるストロボライト以外は真っ暗なその小屋を出ると、
そとはすっかり暗くなっていた。 
通りにそってモーテルの方向へ歩き始めた. 
太陽が頭の上で輝くとき、ロスは春を想わせる暖かさだが、、
一旦ビルの影に入ったり、太陽が隠れてしまうとスーット体に寒さが感じられ、
今が12月である事を想いしらされる。 
太陽が西に沈んでしまうとなおさらだ。
途中お店を見つけて食料を買い込み、ロス滞在最後の日に備える. 
ギターを探しに来た今回のアメリカだが、
NATIONALの RESOPHONIC 一本、
ただ、明日レンタカーを借りて、ギタープレイヤ―に書かれてた
RESEDAのノーマンズレアーギアーに行って見よう。
と頭の中で考えながら歩いていると、 
真赤なスポーツカーが僕の横を抜けて、
泊まっているモーテルの横を "キーッ”と言うタイやのきしむ音を発てながら曲がった
そしてすぐにブレーキ音。  かなり派手な運転だ。 
そして僕がモーテルの入り口にきた時,バタンとドアの閉める音、
そしてツカツカツカ、、とハイヒールの音がして、、、