ロスの夜は、、、

想い足どりで道を歩くと、、、今まで輝いていた街も、なにか色あせてくる、、、
そうなんだ、心の色は周りにも反映して目に入る時は、心色になるんだ、、、
そうなると行動が違ってくるのか、前から歩いて来た白人の男性に声を掛けられた、
“何してるんですか?  一緒に僕の部屋でのみませんか?“
一瞬耳を疑ったが、明らかに僕を誘う目付きで、一寸背を屈めながら顔を覗きこんでる。 
ここは甘い顔をしてはならない。 
“ごめんなさい、時間をうしないたくないから、、、“ 
(日本語にすると、実に硬い言い回しになるなあ) 
と足早にその場を立ち去った、、 
背中の目には、その白人が、悔しそうに“パチン”と指を鳴らして、
又新しい獲物を見つけにくるりと廻って立ち去る様子が見えた.
もしもその時にその白人に付いて行ってたなら、
今頃、ロスの紫色のベルベットを敷き詰めたお店で、
SMショウのステージを眺めながら、
“今夜の二人、なかなかいいじゃない、久々のメッケ物だったわ、、、!!”
なんて細いパイプを指に挟みながら、
馴染みの客の間を会釈をくれながら歩いていたかも知れない.
薄いジョ―ゼットのロングスカートに高いピンハイヒールで、、、