興奮もさねやらないまま、、

STUFFが、ステージから降りるやいなや、
スタッフが8人くらい現れて機材の撤去、
そして次のセッティングを始めた。
同席していた3人のグループは時計に目をやり僕に声を書けてくれた.
“今から他に行くけど一緒に行かない?“ 
ありがたいお誘いだったが、
ジョンメイオールのバンドも見たいので、丁重にお断りした.
場内は“STUFF”の演奏の昂ぶりの余韻をいまだ維持していた.
各テーブルに置かれてたコースターほどの大きさのパンフレットが、
やけに目を弾いた.(彼らのデビューLPと同じデザイン。)
ステージに目をやると、次のバンド、
JOHN MAYALL BANDのセッティングができつつあった.
しかし客席でも慌しい動きが目に付いた.
ヴィデオカメラが何台かセッティングされてるのだ.
テレヴィの番組でも取るのだろうか? 
それともプロモかなあ?? と思いながら回りを見渡した.
開き席になってた僕の机に4人のグループが座った.
”HI,”と挨拶とも言えない挨拶を交わした。
ステージにブラスのメンバーが顕れ、ドラム、ベース、と次次にメンバーが顕れた.
勿論ベースはあのラリーテイラーだ.
1970年だったとおもう。
日本のロックの動きの中でも、ビートルズの武道館以来始めての来日が、
この JOHN MAYALL BAND だった.
題して、第一回 JAPAN ROCK FESTIVAL 
東京は、今はなき日劇でのステージだった.
日本からの共演は、MOPSが出ていた事は覚えている.
外国からのロックミュージシャンを迎え撃つと言う気迫が、
彼らの演奏に感じられたばかりか、
特別のセットで、弦との絡みも披露していた.
そして日本のリズム(和太鼓)を取り入れた、“いいじゃないか“もこの時に初演された.