バスは、、、

バスは、幾つかの町でお客を載せ、そして降ろしながら、南へすすむ。
窓から見える光景は、かって見た映画のワンシーンが
繰り返されてるかのように通り過ぎて行く.
目に入る色彩が違って見えるのは、まんざら目の錯覚ではないのであろう.
薄明かりから、時が進むに連れ開けてくる朝の光りに照らされる大地、
遠くの山と呼ぶには平坦に見える稜線にへばりついた緑、
全てが、幼いころから見ている日本の色彩と違っているようだ.
空気が乾いている事による物だと想えるが、定かではない.
外の変わり行く風景を見ながらいつか眠り入って、
又、バスの揺れでふーっと目がさめ、何気なく外を眺める.
バスの旅の善い部分を満喫しながら映画の都、ハリウッド、ロスアンジェルスを目指す.