mrtasty2005-02-17

次の日、ボストンを後にし、色んな曲目で知られる、サンフランシスコを目指すことにした。
思い出のサンフランシスコ、霧のサンフランシスコ、、
花のサンフランシスコ、サンフランシスコンナイト、
ちょと思い付くだけでもこれだけある.

アメリカの中でも都市自体が観光の対象として、憧れの都市であるのだろう.
ボストンからは、ナイトフライトで飛ぶことにした。
ボストンを、夜10時過ぎに飛立ち、ダラスを経由してサンフランシスコに行く、
広いアメリカを三角形にむすぶフライトだ.
ロバートが、車で、飛行場まで送ってくれた。
外は、日本の台風を思わせる悪天候だ.
霙混じりの雨に、雷が鳴り響く.
ハンドルをにぎるロバートも、“こんな天気は記憶にないよ.“と言ってた.
まるで“ボストンから何処へ逃げるのかね??”と悪魔が真黒の闇を付いて出てきそうな空だ.
一寸の恐怖感を隠しながら、退屈凌ぎに、本屋さんで、“ギタープレイヤ―“最新号を買った。
バンドのロビーロバートソンが表紙を飾っている。
ロバートに、感謝と別れを告げ
機内に乗り込みブランケット深く被ると、疲れからか、急な睡魔に襲われた.
どれ位たったのか、機体のゆれに目がさめた。
時計を見ると、午前2時前を指している。
機体はゆっくりと鼻先を下げ、二本の赤いラインの示す場所へと降りて行く.
ガクン。と小さな衝撃を感じると滑走路を滑り続け、エプロンへと繋がれた.
給油の時間、機外ヘ出ても良いとの案内に体を伸ばしに外へ出た.
ふとハワイからロスへの飛行機で一緒だった女の子が、
ダラスに住む事になってた事を思い出した.
手帳を取りだし、書いて貰った住所を探す、、
あった、確かにダラスの住所だ.
電話をしたら驚くだろうなあ、、と思ったが、
時間が時間だ. 
こんな時間に電話なんかしたら、迷惑千万だと取りかけた受話器を戻した.