ロバートトノ再会、、、2

“食事は?” の声に、二人見合わせて、
お昼がとっくに過ぎてしまってたことに気がついた.
“それじゃ食べに行きましょう“と、
彼女の運転する車に乗って、レストランに、
そして、“甘い物は大丈夫?“、、、“勿論“ と答えると、
アイスクリーム屋さんに連れて行ってくれた。
“日本でも冬にアイスクリームを食べる?“ と女性ならではの問いに、
“夏はアイスクリーム食べるけど、冬には食べないネエ、、、“
(‘76年当時は、そうだったのです.
おしゃれなアイスクリーム屋さんなってなかったから、
お菓子屋さんで夏だけ売ってるだけでした。)
“どこで英語覚えたの?“  
“歌を歌うのが好きで、
子供のころからおじちゃんが持ってたレコードをかけて、よく歌ってたんだ.
ブルーカナリア、とか、ネバーオンサンディ、カモナマイハウス、とか、、
第二次大戦後、アメリカ軍が音楽も一緒に持って来て、
日本でも流行った時期があったんだよ。
”アーサーキット”とか、”ダイナショアー”とか、、
そして中学生になる時に“ビートルズ”が表れて、
学校で教えてくれる前に、色々と単語を知って、面白くなったんだ.
大學に入るころ、ブルースに興味を持って、
輸入版のレコードしかなくって、それを聴いて歌詞を聴き取って、
書き写して、歌ったりしたんだ.
ジョンレノンからも沢山の影響を受けたよ、、“ すると、、
“そのジョンレノンってだれだい?“ とロバート、、、????
ビートルズのメンバーの一人よ、、“、サラが笑いながら答えた。
“貴方、ジョージにNATIONALのマンドリンを売ったことあるでしょう?
そのバンドのリーダーなのよ。“
“日本人が知ってることを、音楽やってる貴方が知らないなんて、、、“
その時、丸い机が30ほどあるその店の中で、
僕らが囲んでる机が、その時一番大きな笑い声で、包まれてた.

ロバートが、
“近くで今日セッションをしてる友人がいるから行って見るかい?“
と聴いた. 
“ああ、勿論。“ と答えると、勘定を済ませて店を出た.