11/29 NewYork―Nashvill 

 CONTINENTAL AIR LINE のナッシュビル行きの国内線に乗り込み、飛行機がワシントンで一度着地した際に、ペンタゴンなどを見た事はうっすらを覚えているが、睡魔に襲われ気が着くとナッシュビル近くだったと思う。 
それにしても陸地をズーット飛び続ける飛行機は、日本ではそう搭乗することはなかったので、何か普通じゃない感じであった。 ナッシュビルに着いた時には陽も大分陰ってきていた。
空港の到着口から外に出ると、タクシーではなく、4WD風の車が並び、行く先ごとにお客さんを集めていた. ある車の運転手に、
“この車は何処にいくのか?“と聴くと、”何処に行きたいのか?“と反対に問われた.
ナッシュビルのブロードウェイ“と答えると、
“ここはナッシュビルで、ブロ−ドウェイはあちこちにあるよ、、“と答えられた.
”まあ、乗りな、、”って感じで、言ってくれたので、その車に乗り込んだ。
車は、後ろの荷物席にバッグを積めるだけ積んで、乗客7人を載せて空港を出た.
片田舎の道を走ってると、橋を渡り町に入った.
ホテルに幾人かを降ろしては、また次に向かって走る.
日本のタクシー制度では考えられない合理的な搬送システムだ.
其々が料金をシェア―出来るので、安くて済む。
日本だったら3,000円位懸かる所を、5ドル位で目的地に着ける事になる.
車があるホテルで一人の乗客を降ろし、小道を出て曲がると、広い通りに出た.
するとその道の右側に、ギターの看板が見えた。
それには、“アーネストタブ”と書かれていた。
レコードショップだ.
ここが目指す“ブロードウェイ”に間違いない.
と、運転手が、おおきな体を窮屈そうにこちらを振り向き、
“若造、ここがブロードウェイだが、この辺りでいいのか?“ と聴いた.
“ええ、ありがとう.この辺りで降ろして下さい.“ 
車を降りると、閑散とした通りだが、レコードショップが何件か軒を並べていた.
調べておいた.“ブロードウェイ410“を頼りに、
ギターショップ、”GTR”を探した.
通りをあちこちバッグを下げて、歩き回る。
行き交う人はないので、場所を聴きようにも聴きようがない.
その内それらしい場所を見つけたが、一枚の板が張りつけてあった.
“GTRギターショップは、場所を下の位置に変わりました.“
その記入してあった番地をメモ帳に移し、今度はその場所を探し始めたが、簡単な地図も書いてあったので、すぐに目指す新しいギターショップを探す事ができた。
それは通りの角に位置し、そのビルの壁には
“GRUHN GUITAR SHOP”と書かれていた.
が、訪れた時は、閉店時間を過ぎていて、中を見る事は出来なかった。
仕方なしに、その場所に一番近いホテルを探す事にした。