ロバートの家で、、、

楽しい事をしている時の時間の速さは、
嫉妬しているからのように、早く過ぎて行く.
ロバートとギターの話をする時は実にそう想った.
お昼をとおに過ぎていた.
ロバートが一寸部屋を外してる間、教わったギターリフを弾いてると、、
その間、カタカタと音を発ててたかと想うと、
二つのお皿を抱えて入ってきた. 
”お豆腐の料理だよ。” 
と差し出したお皿には、
豆腐を小さくまぶした野菜との煮込み風の料理を作ってくれた.
今は、健康に気を使って、菜食主義の勉強をしていると言った.
アボガドなども入っていて、僕はあまり好みの味ではなかったが、
ロバートが気を使って作って出してくれた食事、
なんとか全部食べ終えた.
そして食事を終えると、彼が日本の事について色々と質問をしてきた。
音楽事情などもあったが、主に生活の事。
そして、僕も彼に聞いた.
先ほどの女性は奥さん?
彼は奥さんとは一度分かれて子供もいる事、もう永い事会ってない事など、
身の上の事を話してくれた.
そして、ギターを教えてる事や、ハワイアンの事など、、、、、
そこで、ふと思い着いた事を聴いてみた.
実は彼の住所なのだが、ある日アメリカのギターリスト、
ノーマンブレイクのレコードを聴いてた時に、
レコード会社にパンフレットを請求しようと手紙を書いてたら、
その住所に見覚えがあり、調べてみると、彼の住所と同じだったのだ.
その事を彼に聞いたら、
“以前ラウンダーレコードは、ここに事務所が在ったんだよ。
会社が大きくなって、他の場所に写ったんで、僕がここに住む事にしたんだ.“
なるほど,,そうだったんだ.
そして彼は、ハワイアンのレコードを二枚持って来て、見せてくれた。
それらは、彼が以前監修で係わったものだった.
“ソルホーピー“、ハワイアンのギターを目指した人は避けて通れない人だ.
そして彼が書いた物が記載されてたギター雑誌を持って来て広げて見せてくれた。
先ほど彼が最初に弾いて聴かせてくれたハワイアンチューンは、
彼の研究の元になっている事など、詳しく話してくれた.
そして、僕にいつまでボストンにいるんだい?と聴いて来た.
ほんとはもっと後に来る予定だった事、ロスで、
英語をしゃべりなれてなかったので、
君に会って話をすれば少しはなれるんじゃないかと思い、
予定を早めてボストンに会いに来た事を話した.
そして明日ニューヨークに行き、
“楽器の本”で見たナッシュビルにも行って見たいと思ってると伝えた.