その続き、、

飛行機で一晩飛んでもまだアメリカ、、、
飛行機が段々と高度を下げ、町の形が見えて来ると、
先日ロスに降りる時に見た街の色とは全く異なった、
まるで、ロンドンを想わせるグレイの佇まいだ.
レンガの色がそう見えるのだろう、
飛行機が降りる両サイドの建物が薄くらいイメージを漂わせている.
機体が大きく弾み着地した事を示すと、
前の席に座り目を閉じてた若いスチュワーデスは、
肩からのベルトを外し、腰のベルトを外す準備をした。
機体は滑走路を滑り静かにエプロンに向かう.
すでに腰をあげた女性は、当たりに目を配り出口の方に向かった.
機体が泊まった事を確かめて、
頭上の荷物置きに置いたバッグを取り、出口へと向かった.
地下鉄の乗り場を探し、そして町の中心へと向かい、
以前NATIONALのギターを買った友人の住むケンブリッジへの行く方法を考えた.
地下鉄の路線地図を見ると、一回の乗換えで、ケンブリッジという駅に行けそうだと分り、
荷物を駅のコインロッカーへ預けて、地下鉄に乗った.
ロバート.ギアー 彼の電話番号は、
ギターの写真を送ってもらった時に手紙に書いてあったし、
買うと決めた時、そしてギターが送って来た時など、
2−3度電話をしているので知らないわけではなかった。
又今回も彼を尋ねて見たいと想ってたので、手帳に書き止めていたが、
今日は電話をいれずに、突然尋ねて脅かしてしまおうと思った.
ケンブリッジの駅についてから、どう彼の家に行ったか、今となってははっきり覚えていないが、
彼の住所をただひとつの手掛かりに訪ねて行った事は間違いない。
何度か聞いて郊外の白塗りの一軒家に辿りついた.