その5、

消し忘れのテレビはおなじ雑音を出していた。
まだアメリカの時間に慣れない体は、夜遅くなっても眠くなってくれない.
仕方無しにテレビを見てベッドに横たわる、テレビもおそくまで何かやってる.
勿論英語だから神経を集中して聞こうとする。
と、なんとなく速さにも菜れて、聞き取れ始め、
クイズ番組の正解を出したリする. 
そうするうちに気が付くと、雑音に起されて朝が来る。
部屋の入り口にあるシャワーを浴び、顔を洗って、
昨夜洗っておいた下着に着替える.
洋服類は、荷物を小さくする為に出切るだけ少なくしたので、
ホテルでの最初の仕事は洗濯、そして部屋の暖房のあたる所にそれを干す事だ.
着替えが済むと3泊の予定を早めてチェックアウトをし、
近くで食事を済ませ、またギター屋さんを覗く。
ホテル近くのポウンショップ、(質屋)を、、、
でも出物はない.
‘70年代始めのサンバーストのストラトが目に付いた.
そう古い物ではないが、珍しいメイプルネックで、デカヘッド、
でもバレットの出ていないタイプだ.
ネックの裏も、マホガニのラインが入ってる.
でも張りメイプルではない.
まだ先は長いので、一応チェックに留めておいて次を当たった.
そうこうするうち夕方になッたので、空港に行き、
ボストン行きの夜行便にチェックインする事にした。
夜行便だと格安な上に、一泊分のホテル代を節約出きるからだ。
座った席は、真中位の非常脱出口の所だった.
そしてちょうど見合わせる所にスチュワーデスが
離陸時、着陸時、そして睡眠を取る為に座るスライド式のベンチがあった.
アメリカの国内便は、日本のそれと違い、
スチュワーデスが飛びっきり若いとは限らなかった.
(今は日本でもそうなってるようだが、、)
席について機内の慌しい空気が一時静まりかけると、
スチュワーデスがそれぞれ椅子に着き、
機体は星一杯の夜空に向けて滑走の準備に入った.
席に着き、すぐに広げてた本をたたみ、目をあげると、
そこには一番若いと想われる娘が座っていた.
肌の透きとおるように白い、一寸見、日本にもいそうな親しみ安い顔をしていた。
そのカワイらしい姿に持って来てたカメラで、写真を撮ろうかと想ったが、
“MAY I HAVE YOUR PICTURE?“ が言えない。
ここでそう言えてたら、旅もズ――ット面白くなるのだが、、、
年なスチュワーデスは飛行時間中でも開いた時間には、
通路に座って編み物をしている姿には一寸驚いた.